›October 08, 2007

アカハライモリ

Cynops pyrrhogaster (Boie, 1826) [アカハライモリ]

 なぜか水辺から少し離れてところで出会ったアカハライモリ、島のイモリも冬眠するんだろうか?

 三原川周辺ではたくさん見られます。川を上るのだろうか?三原のカルデラの水辺にも棲んでいます。もしかして最初に放されたのがカルデラの中なのだろうか?(最初から島にいるはずがないですから、人の手によって放たれたものです)

 体が赤と黒でなんだか毒々しいですが、よくよく見るととてもかわいい顔をしていますね。飼育が簡単なので飼っているという話もよく聞きます。
 もちろん、うちでも飼ってます…。

›September 13, 2007

シイノトモシビタケ

Mycena lux-coeli Corner [シイノトモシビタケ]

 梅雨時に撮影したシイノトモシビタケ。夏も終わり、涼しくなってきたのでまた出てくるかもしれませんね。雨も降り続いていることだし。

 シイノトモシビタケは八丈島で発見されて、八丈島特産とされていたのに、いつの間にか色々なところで見つかってしまって……。でも、幻想的な緑の光がたくさんの人に見てもらえるから良しとしましょう。  

›October 16, 2006

ナカダコギセル

Proreinia nakadai (Pilsbry,1902) [ナカダコギセル]

 八丈島の固有種。絶滅危惧種Ⅰ類(CR+EN)に指定されています。
 貝殻の大きさは7mm程、螺層は6.5層。貝殻の色は暗赤褐色。

 イヌマキなどの樹幹や樹皮などに潜んでいますが、雨が降ると這いだしてきます。以前は数ヶ所で確認されていたようですが、現在ではその場所でも見つけにくくなっています。

 もう何年も見つかっていないハチジョウキセルガイモドキのようにならないでほしいものです。

›June 10, 2006

コキクガシラコウモリ

Rhinolophus cornutus Temminck, 1835 [コキクガシラコウモリ]

八丈島に棲む唯一の哺乳動物、他にいる哺乳動物は人間の移動とともに島にやってきたか、人為的に放したものです。八丈富士の風穴や防空壕などでコロニーを作って生活しています。

 コキクガシラコウモリはとても小さく、大きさは50mm程しかありません。鼻には複雑な鼻葉と呼ばれるヒダがあり、鼻の下(写真では上)に見える歯のようなものは下唇、コキクガシラコウモリは、この下唇に3本の切れ込みがあり4つに別れます。最初見た時は、歯に見えました。

 コキクガシラコウモリの鳴き声を聞きたい方は、歴史民俗資料館で、鳴き声の聞ける展示があります。

›May 21, 2006

アオダイショウ

Elaphe climacophora (Boie,1826) [アオダイショウ]

 最近いろいろな場所で見かけるようになったアオダイショウ、もちろん移入種です。八丈島に棲むヘビの仲間は、このアオダイショウの他に、マムシ、ミミズヘビだけです。
 日本ではむかしから、アオダイショウはネズミを食べる有益動物として大切に扱われています。島にも多くのネズミが棲んでいるので、ネズミを食べてくれればいいのですが、樹上にも登るので鳥や鳥の卵などを食べるのではないかと心配されています。

幼蛇はマムシの模様に似ていて、よく間違われます。これから卵を産み、夏頃には孵ります。その頃にはマムシに似た模様の幼蛇の姿も目にするかもしれません。

 島の中ではあまり増えてほしくない生き物ですね。

›April 23, 2006

ハチジョウキビ

Parakaliella hachijoensis (Pilsbry,1902) [ハチジョウキビ]
 殻の大きさが5mm以下のとても小さなカタツムリ、殻は右巻き、円錐形です。八丈島以外にはいない八丈島特産種、学名にも八丈島の名前が付いています。
 島内の山地、潅木の葉裏などで普通に見られるので探しやすいです。写真に写っている黒い物は、排泄物です。

 マイナーすぎてあまり図鑑には出ていませんが、原色日本陸産貝類図鑑にはちゃんと出ています。Googleで検索しても出てこないほどです。
 レッドデータブック日本の絶滅のおそれのある野生生物 (6)ではDD[情報不足]と記載されています。


 右巻き・左巻きはどっち?と思った方!両手をぐーにして、親指の付け根を上にして見て下さい。右巻きは右手のグー、左巻きは左手のグーの巻き方です。
 このハチジョウキビは右巻きだから、右手のぐーと同じ巻き方ですよ。

›February 03, 2006

ハリガネムシ

Chordodes sp. [ハリガネムシの仲間]
 ハリガネムシは、類線形動物門(るいせんけいどうぶつもん)に属する寄生生物。幼時はカマキリ類やバッタ類に寄生し、成熟すると宿主から脱出し、水中で越冬後、春に産卵するようです。
 写真のハリガネムシ(右下は頭部?拡大)は水たまりで、Jさんが見つけてきたものです。カマキリから出てきたものが水たまりで越冬していたのでしょうか?
 名前の通り、触ると細い針金ぐらいの固さで200mm程の長さでした。

 動物行動の映像データベースにカマキリから脱出するハリガネムシの映像が登録されています。キーワード検索で“ハリガネムシ”と検索してみてください。
 島ではきっとハラビロカマキリに寄生していると思うので、秋に、水につけてみようかと思ってます。(水につけるのはお尻だけ!)

 子供の頃、カマキリのお尻から何か出てきたのを見たような、微かな記憶があります。あれがこのハリガネムシだったのだろうか?


 ちなみに八丈島にいる細くて長い生きものは、コウガイビルの仲間やミミズの仲間、ミミズヘビなど、海の中だったらヒモムシの仲間もいますね。

›January 01, 2006

ハチジョウノミギセル

Metazaptyx hachijoensis (Pilsbry,1901) [ハチジョウノミギセル]
 ハチジョウの名前の付く陸産貝類(でんでんむし) が八丈島では何種類か見られます。その中で比較的観察しやすいのが、このハチジョウノミギセルです。
 落ち葉の下などを探すと見つけやすいです。

 陸産貝類の見分けは、難しくて私にはよく分からないので、いつも同定してもらっています。
 何でもそうですが、たくさん見比べないと同定の作業は難しいものがあります。見分けるポイントがはっきりすれば良いんですが、陸産貝類の場合は個体が小さい上に、未成熟な貝だとお手上げです。
 しっかりと同定できるようになりたいものです。

›December 06, 2005

ヤクシマセミタケ

Cordyceps yakushimensis Kobayasi et Shimizu [ヤクシマセミタケ]
 冬虫夏草(とうちゅうかそう)と呼ばれる菌類。

 この下には「ツクツクボウシ」の幼虫がいます。いますと言ってもこの菌に寄生されているので、すでに死んでいます。(形はそのままの姿ですが)
 末吉の水海山で、下を見て歩いていたら偶然見つけました。初めて見る冬虫夏草だったのでちょっとうれしかったです。

 土の中の姿が見たい人はビジターセンターにアルコール漬けになっているのがあったので見に行くといいですよ。

 八丈島にはこの他にもいろいろな種類の冬虫夏草があるらしいです。

›November 29, 2005

ヤマアカガエル

Rana ornativentris Werner,1904 [ヤマアカガエル]
 島のアカガエルはニホンアカガエルのみと思われていましたが、写真を撮って調べてみると、なんとヤマアカガエルでした。
 両者の違いは目の後のライン。ニホンアカガエルは、ラインが直線になっているのに対して、写真のヤマアカガエルは黒い部分から離れる場所で少しくぼみます。
 ヤマアカガエルだから山にいるかと思いますが、写真の個体は植物公園で撮影したものです。植物公園内ではニホンアカガエルも撮影しています。鴨川上流で採集した卵はヤマアカガエルでした。

 これらのアカガエルは人為的に離されたものです。

›October 24, 2005

ミナミヤモリ

Gekko hokouensis Pope, 1928 [ミナミヤモリ]
 島へは移入種として入ってきたものです。ニホンヤモリとは肛門両側にある側肛疣の数で見分けられます。確認したものはミナミヤモリでしたが、ニホンヤモリが島に入り込んでいる可能性もあります。

 夏場は外灯の下で虫を待ちかまえてる姿を目にします。冬場には暖かいところに入り込んで越冬します。そのためエアコンの室外機に入り込み基盤が壊れる事故が島の中では増えているようです。守宮のはずなんですが・・・。

 秋には生まれたばかりの小さいミナミヤモリがたくさんいてかわいいですね。

›December 06, 2004

ミミズヘビ

Ramphotyphlops braminus (Daudin, 1803) [ミミズヘビ]
 標準和名は、ブラーミニメクラヘビですが、ここではミミズヘビと呼びます。

 ミミズのように見えますが、よく見ると鱗があり、ペロペロと舌を出しています。土の中に棲んでいて、小さな虫やシロアリなどを食べます。以前は八丈島には棲んでいませんでしたが、観葉植物と共に島に入ってきたのでしょう。
 このヘビは少し変わっていて、単為生殖で繁殖します。いわゆる自分のクローンを作っていくわけです。そのため環境のあった八丈島にこれほど増えてしまったのでしょう。時々白い個体を見ますが、それは脱皮する前の個体です。

 ちなみに上の写真はミミズヘビの顔です。

›October 25, 2004

ヤブニッケイもち病菌

Exobasidium hachijoense Y. Otani, Kakishima et Iijima [ヤブニッケイもち病菌]
 八丈島特産と言われている植物寄生菌類です。名前の通り、ヤブニッケイに寄生しています。

 梅雨時期になると鹿の角のような突起がヤブニッケイの幹や枝で見られます。この鹿の角のようなものが「ヤブニッケイもち病菌」です。梅雨が終わり乾燥すると落下してしまうものがほとんどですが、稀に乾燥したまま残っていることもあります。
 学名の「hachijoense」は、八丈島のことです。

 世の中には不思議な生きものがたくさんいるんですね。

›October 18, 2004

ニホンアマガエル

Hyla japonica (Gunther, 1858) [ニホンアマガエル]
 八丈島の代表的なカエルはこのアマガエルではなく、ニホンアカガエルです。アマガエルは、島に田んぼがたくさんあった時は多かったのかもしれませんが、今はあまり見かけません。
 葉っぱの上の前に、土の上にいたのでちょっと色が変です。

 それにしてもどうやって島までやって来たのか分からない生きものって多いですね。

›September 06, 2004

オカダトカゲ

Eumeces latiscutatus (Hallowell, 1860) [オカダトカゲ]
 八丈島に唯一生息しているトカゲです。しかし、ニホンイタチの導入により激減してしまいました。八丈島では見ることが少なくなってしまいましたが、八丈小島にはまだたくさんいるようです。
 気温が低くなると、写真のように岩に張り付いて日向ぼっこをしている姿を目にしますね。

 最近学名の変更があったようです。

›August 16, 2004

ニホンイタチ

Mustela itatsi itatsi Temminck [ニホンイタチ]
 八丈島には陸上の哺乳動物がいませんでした。しかし人の往来に伴いネズミ類が定着し、ネズミの被害が多くなってしまいました。そこでネズミ駆除のために放たれたのが、このニホンイタチです。
 1959年から1961年にかけて45ペアを放しましたが、天敵がいないのもあり今ではかなりの数がいると思われます。

 ネズミも減ったようですがオカダトカゲやアカコッコも一時期数を減らしてしまいました。

›August 01, 2004

アマミサソリモドキ

Typopeltis stimpsonii (Wood) [アマミサソリモドキ]
 1960年代の後半には島での記録あるこのアマミサソリモドキはムチサソリとも呼ばれていました。
 一見サソリのようですが毒はなく、その代わりにお尻から酢酸を含む液を噴霧します。日中は石や落ち葉の下でじっとしていて、夜になると活動を始めます。

 このアマミサソリモドキはヤシやソテツなどの南方の植物に紛れ、島にやってきたと思われています。

 このアマミサソリモドキのことを一生懸命調べた鹿児島郡三島村立竹島小・中学校のおもしろいサイトがあります。→ここ

›July 30, 2004

ウスカワマイマイ

Acusta despecta sieboldiana (Pfeiffer,1850) [ウスカワマイマイ]
 島でよく見るカタツムリ。名前の通りとっても薄い殻で、少し体が透けて見えてます。今年の梅雨は雨が少なく元気がなかったカタツムリたち、ちょっと濡れたところに置いてあげるとご覧のように顔を出してくれます。
 でも、このウスカワマイマイは、野菜やガーデニングの葉を食べてしまう害虫としてちょっと嫌われているところもあるようです。

 日本自然保護協会では2004年8月31日まで「自然しらべ2004 カタツムリをさがそう」というものをやっています。
 興味のある方はをご覧下さい。

›July 17, 2004

ヤコウタケ

Mycena chlorophos (Berkeley & Curtis) Saccardo [ヤコウタケ]
 小笠原ではグリーンペペとも呼ばれているこのヤコウタケは八丈島にもたくさんあります。ビロウやロベ(フェニックスロベレニー)の葉柄や落ちた葉などに出てきます。梅雨時に多く、環境が良ければ10月頃まで見ることができるため、観光の目玉にもなっています。
 島には、シイノトモシビダケやエナシラッシタケの光るキノコの他にも数種類の光るキノコが確認されています。
 ビジターセンターには培養しているヤコウタケを一年中展示していますが、時々調整中の札が掛かっています。

 八丈島観光レクリエーション研究会が「ヤコウタケ見学無料バス」を運行しています。詳しくは以下のサイトをご覧下さい。